よつば通信
中古住宅の買い方完全ガイド
中古住宅の買い方完全ガイド〜失敗しないための7つのステップ〜
新築に比べて価格が抑えられ、立地の選択肢も広がる中古住宅。近年は住宅ローン控除の対象拡大やリノベーション需要の高まりもあり、中古住宅を選ぶ人が増えています。とはいえ「何から始めればいいのかわからない」「見えない部分の劣化が不安」という声も多いはず。この記事では、中古住宅を購入する際の流れと注意点を、順を追って解説します。
1. 予算とライフプランを明確にする
まず大切なのは「いくらまで出せるか」ではなく「いくらなら無理なく返せるか」を考えることです。
- 頭金の額と住宅ローンの借入可能額を確認する
- 物件価格以外にかかる諸費用(仲介手数料、登記費用、不動産取得税、火災保険料など)を見込む
- 中古住宅は購入後にリフォーム費用がかかることが多いため、その分も予算に含める
一般的に、中古住宅では物件価格の6〜10%程度が諸費用の目安とされています。さらにリフォームを予定している場合は、その費用も別途確保しておきましょう。
2. エリアと条件の優先順位を決める
中古住宅は新築と違って「同じ条件の物件が二つとない」のが特徴です。理想を全て満たす物件を探すのは難しいため、あらかじめ譲れる条件と譲れない条件を整理しておくと、物件選びがスムーズになります。
- 通勤・通学の利便性
- 周辺環境(スーパー、病院、学校など)
- 築年数や耐震基準(1981年6月以降の「新耐震基準」かどうかは重要な目安)
- 土地の広さ、間取り、方角
3. 物件を探す
不動産ポータルサイトでの検索に加えて、複数の不動産会社に相談することもおすすめです。会社によって扱っている物件や地域の情報量が異なるため、比較することでより良い選択肢に出会える可能性が高まります。
4. 内見でチェックすべきポイント
中古住宅は実際に足を運んで確認することが何より重要です。写真だけではわからない劣化や問題点も多くあります。
建物の状態
- 壁や天井のひび割れ、雨漏りの跡
- 床の傾きやきしみ
- 水回り(キッチン・浴室・トイレ)の設備の状態や水漏れの有無
- シロアリ被害の有無
周辺環境
- 昼と夜、平日と休日で雰囲気が変わることもあるため、可能であれば時間帯を変えて複数回訪れる
- 騒音や日当たり、風通し
書類関係
- 建築確認済証、検査済証の有無
- 過去の修繕履歴やリフォーム履歴
- 耐震診断の結果(あれば)
5. 住宅ローンの事前審査を受ける
購入したい物件が見つかったら、早めに住宅ローンの事前審査を申し込みましょう。事前審査に通っていると、その後の交渉や契約がスムーズに進みます。複数の金融機関で条件を比較することも大切です。
6. インスペクション(建物状況調査)を活用する
中古住宅の購入では、専門家による「インスペクション」を利用することを強くおすすめします。第三者の専門家が建物の劣化状況や欠陥の有無を調査してくれるため、購入後のトラブルを防ぐことにつながります。2018年の宅建業法改正により、不動産会社にはインスペクションの説明が義務付けられていますが、実施するかどうかは任意です。費用は数万円程度が相場ですが、大きな安心材料になります。
7. 契約・引き渡し
物件に納得できたら、いよいよ契約です。
- 重要事項説明:契約前に宅地建物取引士から物件に関する重要な情報の説明を受ける
- 売買契約の締結:契約内容(手付金、引き渡し時期、瑕疵担保責任の範囲など)をしっかり確認する
- 住宅ローンの本審査・契約
- 決済・引き渡し:残代金の支払いと同時に鍵を受け取る
まとめ
中古住宅の購入は、新築にはない魅力がある一方で、物件ごとの個性や劣化状況をしっかり見極める必要があります。
- 無理のない予算を立てる
- 譲れない条件を明確にする
- 複数の物件・不動産会社を比較する
- 内見で建物の状態を細かくチェックする
- 住宅ローンの事前審査を早めに受ける
- インスペクションで専門家の目を入れる
- 契約内容をしっかり確認する
焦らず一つずつステップを踏むことが、後悔しない中古住宅選びの一番の近道です。

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